パパ日記

コロンビアの香味

今 世界中でもっともわかりにくいのがコロンビアコーヒーの香味です。

このように言うとFNCやコロンビア関係者は、「それだけ香味の多様性がある」と返事します。
えっと思われるかもしれませんが……この産地はトテモ厄介です。
コロンビアは20年間追いかけてきましたが、今やっとその香味の確認の扉が開かれたくらいの感じでしょうか?世界中の消費国のコーヒーのプロもその香味を把握できいていないでしょう。
大雑把な香味はわかるでしょうが、地域ごとの香味はまだ視界不良です。
南北に連なる産地、カツーラ、バリエダ、ティピカなどの品種の混在が香味をわかりにくくしています。また小農家が多く、安定した香味ができなかったりします。
また地区や地域のコーヒーの混ざり具合なども影響し、安定した香味のものがないからです。

堀口珈琲では「オズワルド農園」のティピカ、タママウンテンという農園や小さな地域限定のコーヒーを継続使用し香味の安定をはかってきました。
しかし、そのほかに中部、南部のいいコーヒーを探すとなるとかなり厄介ですね。
みなスプレモやエクセルソで流通していましたからね。
カウカ、ウイラ、トリマ、ナリーニョなどの産地の本質的香味は日本ではまだまだ把握できない状態です。

そこで堀口珈琲は、今年は新たにこの地のコーヒーの香味の探求にチャレンジしていくつもりです。