パパ日記

2011.11テースティング会

11/12.13と11/19.20のテースティング会結果
評価はSCAA基準。

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パナマ・アリスター
Best of Panama 1位のゲイシャの別ロット。
2011年に初めてエスメラルダ農園のゲイシャが2位となった。
エスメラルダのいい区域のゲイシャほど個性は強くないが、反面上品で繊細。
ゲイシャ特有の果実感はありすばらしいコーヒー。但し深いローストには向かない。
12月販売予定。89.25/90.25

パナマ・コトワ(ドンK)
オークション落札ロット。しっかりした酸とコクのバランスがよい。
このコーヒーの特性は粘性にあり、非常に柔らか。
この柔らかな感覚は世界中の他のコーヒーにはほとんどないもので
目立たないが極めて特殊な香味である。87.25/87.25

パナマ・コトワ(ダンカン)
オークション落札ロット。ドンKに比べるとおとなしいが、この豆も触感が柔らかくデリケート。
酸とコクがありながらソフトであり、このようなソフトな感覚のコーヒーはめったに遭遇しないだろう。
87.00/86.75

パナマ・コトワ(ナチュラル)
オークション別枠ロット。ウォッシュトの産地での実験的取り組み。
多くのナチュラルにある欠点の香味がない。雑実がなくクリーンで繊細。
チェリー、赤ワイン、スパイスなどの混在した香味。
イエメンの優れたフレッシュなバニマタリとの区別がつかない。
過去体験したナチュラルの中でも最高峰に位置する。88.75/90.25
上記3種は現在販売中。

コロンビア・ゲイシャA
華やかでゲイシャフレーバーあふれる。この品種のコーヒーを飲んだことがあれば
判別できるくらいいい。多くの参加者が高い評価をした。89.50

コロンビア・ゲイシャB
このゲイシャは、Aに比べ個性が弱く、ゲイシャと判別しにくい。
但し、カップはきれいですばらしいコーヒー。87.00

ケニア・オークランズ
熟した果実のケニアフレーバーがあり、ケニア好きならすぐにケニアとわかる。
価格が高く日本流通は少ない。しかしケニアが現在の世界のスペシャルティコーヒーマーケットを
牽引するコーヒーである。現在販売中。88.25/88.00

ケニア・キリマラ
華やかで強烈な酸がその存在感を示す。
昔は酸が強すぎ受け入れられなかったであろうことが予測でき、輸出会社はブレンドした。
しかし、酸とコクがこれほどしっかりしていると、深いローストにも十分耐えられローストの
さまざまな段階で多様な香味を発見できるだろう。最高峰のケニアといえる。
95点をつけたいが、まだ世界でこのようなコーヒーを理解できるコーヒー関係者が少ないので
90.50/91.00とした。
当社が10ロット購入したケニアの中の一つ。

ガテマラ・エルインヘルト
ウエウエテナンゴの優良農園。グァテマラのパカマラは華やかな香味をまとう。
エルサルバドルより標高が高く、土壌がいいといえるかもしれない。
花のような香り、柑橘と熟した果実の中間の華やかさ。
グァテマラでこのような華やかさが出ればコンテストでは間違いなく上位にくる。
世界でも人気が高く農園単一でオークションを開催し始めた。89.00/89.00

グァテマラ・ラ ベラ
パカマラ。インヘルトには及ばないが価格がはるかに安くお買い得でしょう。
明るい酸がありすばらしい香味を堪能できる。
*グァテマラのパカマラの香味がグァテマラのブルボンとまったく香味が異なりますので、
ぜひサンタカタリーナと一緒に購入し飲み比べてください。
サンタカタリーナが酸とコクのバランスがよい優れたコーヒーであることも理解できます。
現在販売中。87.00/86.75

ニカラグア・マラゴジペ
マラゴジペはティピカの突然変異種で大粒の豆。
ほとんどが大味というかコクがなく外見が大きいため珍重される。
しかし、このマラゴジペは酸とコクのバランスがとれ従来のマラゴの香味の概念を覆す。
当方過去20年これ以上のマラゴジペは飲んだことがない。毎年購入している豆。87.25/87.50
現在はピーベリーとハニーを販売中。

 

追記1
パナマのドンフリアンを販売しました。
2011 Best of Panama 6位入賞の豆の別ロットで少量しかありません。

追記2
今回は80点以下のコマーシャルコーヒーも混ぜて行いました。
グァテマラSHB、コロンビアSPなど。
スペシャルティとは大きく香味が異なり、多くの参加者はすぐに区別がついたようです。