パパ日記

6月セミナー

6月のセミナー日程をアップしました。
6月はイベントが多く、セミナーが少なくご了解ください。

 

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シアトルの某サードウエーブ系のロースト豆。
ミディアムの浅目というか、1度目のハゼの途中ですのでコーヒー本来の香味を表現しているとはいいがたい面もあります。
もしこのコーヒーが高品質のものであれば、私はもったいないと感じてしまいます。
日本でも20年以上前はこのような浅いローストも多く見られました。
というよりこの程度のローストが大部分で、シティロースとは例外的でした。

 

 

 

スペシャルティコーヒーは「果実のような酸と甘みを表現する」というのは香味の表現の一面にすぎず、コーヒーは酸以外にコクという重要な要素があり、その両面が問われます。
高品質の豆のミディアムのコクはシルキーな舌触りで、フルのコクはベルベットのような舌触りです。
また酸やコクやフレーバーのバランスという観点、さらには香味の複雑さなどの観点から香味を表現しようとすればローストが単純でないことはご理解いただけると思います。

 

 

この豆の適正ローストが何か?は生豆の外見およびカッピングにより判断します。
品種や精製方法、酸の強弱と質、コクなどにより適性ローストの幅を予測することができます。
高品質のコーヒーは多様なローストの表現領域があるということは、世界中の様々なスペシャルティコーヒーを体験し、キャリアを積めば理解できるようになると思います。
堀口珈琲では一つの豆に対し複数のローストをしているのはそんな理由からです。
(ただあまりに多くの種類の生豆を扱っていますので最近はなかなか難しいですが….)

 

 

 

 

堀口珈琲では、標高の高い産地で酸とコクの個性的な香味を備えた豆を選ぶ傾向にあります。(100種も購入しますのでそれ以外にも様々な生豆を入手していますが…。)

 

 
落ち着いたらシアトルのマイクロロースターやコーヒーショップ編をまとめます。