パパ日記

自家焙煎店-2

自家焙煎、ビーンズショップ、ロースターについて

 

日本は、1990年代はバブル崩壊と低成長期で喫茶店の衰退期に入り、喫茶店、自家焙煎店などの開業は極めて少なかった時期となります。
その後2000年代にはいるとカフェブームが起こり、同時にコーヒー専門店に代わる自家焙煎もしくはビーンズショップもブームとなりました。
この時期は年間200~250店程度の小型焙煎機が出荷されていますので、その開店数は2010年代よりも多いといえます。
データはなく、かなり大まかな数字ですが、現在4000~5000店が、店内に小型の焙煎機(1k~10k程度)を設置し開業していると推測されます。

 
堀口珈琲は、初めから家庭にコーヒーを販売することを目的に始めましたので、自家焙煎という言葉は使用せず、ビーンズショップという言葉を使用してきました。
また、堀口珈琲は開業時から、喫茶、レストランなどにコーヒーを卸売することも行っていましたのでロースターでもありました。
コーヒー豆の販売量が大きくなるにつて、ビーンズショップというよりは、ローストをしてコーヒー豆を販売する会社としてのロースターの方が適切と考え現在はロースターという言葉を使用しています。

これまでの日本ではロースターという言葉は、自家焙煎店とは明確に区分され、コーヒーの焙煎、卸売り業の会社もしくは商店を意味していました。
1960年代から急速に拡大した喫茶店やその他の飲食業のコーヒー需要で急速に増加発展していった業態となります。
現在は大手数社と中小300~400社程度からなります。
しかし、その後の喫茶店の衰退、大手ロースターによる寡占化により苦戦している会社も多く見られます。

 

 

私が開業した25年以上前の時代には、小規模のロースターも多く、都内の店に焙煎機を設置し喫茶店用のコーヒーを焙煎していました。
朝焙煎し、当日もしくは翌日配達するような2~3人規模の商店が残っていた時代でしたが、喫茶店の衰退とともに減少していきました。

続く