パパ日記

コスタリカ・ラピラ

今朝のコーヒー
コスタリカ ラ・ピラ  ティピカ  パルプドナチュラル ともにシティ
ラ・ピラは長い付き合いの農園です。
長いということは、エクスポーターや農園主との関係の中でざまな歴史が刻まれてきたということです。
このようなことは、主体性をもって自ら生豆を選択してきたがゆえに体験できることです。
その間紆余曲折はありましたが、ここがコスタリカ屈指の農園の一つであることに代わりはありません。

 

 

最近のコスタリカは、品種や精製に対する様々な取り組みも多くなっています。
コスタリカのイカフェは生産性の観点などからカツーラの苗木を作り、それを農家に推奨してきましたが、そのことに対し消費国のインポータは特に関心を示しませんでした。
しかし、スペシャルティコーヒーの歴史を刻む中でパルプドナチュラルや棚での乾燥などの試みがなされ、最近はティピカなどの品種に対する関心度も増しています。
これらは消費国サイドのマーケットの成熟に伴い、多様な香味に対する関心度がより高くなってきたことも一因と考えます。

 

10年程前(2005年)イカフェの招待でコスタリカの産地を回った時に、この素晴らしい標高と土壌の地に何故ブルボンを植える試みをしないのかと問うた記憶があります。
優れた年配のカッパーは「昔はティピカのいいコーヒーがあった」といっていました。
今はもう70歳以上になるでしょうから現役はいないでしょうね。
ティピカは生産性が低く、病害虫に弱い品種ですので、コーヒー産業そのものの維持のためには、植え替えられるのは仕方のないことですが、この品種の存在そのものが忘れ去られてしまわないようにはしたいものです。

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2005年
。毎日 産地を移動し、一人1テーブルでカッピングをされられました。
この当時はスペシャルティコーヒーのカッピングスキルのあるコーヒー関係者は世界中にほとんどいなかったと思います。現在のようなスキルがあれば、違った面が見えていたかもしれません。

 

 

ティピカのフレグランスはフローラルで軽やかで明るい香り。
アロマはPN(カツーラ)の方が強い印象。
ともにボディに特徴があり、ティピカはシルキーで、PNはベルベット。
そのうち販売されると思いますので飲み比べてくださいね。