パパ日記

イエメン

イエメンの地域別のコーヒーが飲めるようになったのはごく最近のことです。とは言いつつも、世界中に多く流通しているわけではなく、いまだ特殊なコーヒーともいえます。

イエメンの産地は、標高の高い険しい山岳産地で価格の高い豆です。香味は独特で、そのオリジナリティは多くのファンを引き付けます。

しかし、日本で流通している一般的な「モカマタリ」と言われているイエメンコーヒーは欠点豆の混入が多く、香味が濁り、また生豆の鮮度もいい状態なものではありません。醗酵臭のあるものも多くあります。
幸いにも、日本は醗酵食文化の国ですから、このイレギュラーの香味は意外に受け入れられてきましたが、それらはイエメンの本質的香味ではありません。

きれいで「本当のイエメンの香味は?」過去何十年もよくわからなかったといえるでしょう。しかし、やっとここ3年くらいで生豆の状態の良いものが買えるようになりました。

 

イエメンの生産地域別のカッピング5種

全体として、生豆の状態が良く、酸、コクともに十分あり、ナチュラルの精製でありながら、欠点の香味、酵臭などはなく、スペシャルティコーヒーとして評価できる。

A=柔らかく甘い酸、コクもありバランスが良い。
G=ややくすんだ香味。

R=しっかりした酸、プラム、ブラックベリー、赤ワインなどの特徴的な香味でイエメンらしい。
I=明確な酸、ラズベリー、プルーン、チョコレートなどの香味、アフターテーストも心地よい。
B= 酸とコクのバランスが良い、柔らかなしたざわり、チョコレートなど。