パパ日記

テースティング会 2015.6.13&14 ブルボンとパカマラ-1

テースティング会お疲れ様でした。

エルサルバドルには2つの代表的な品種が植えられていますが、さび病の影響も大きく減産傾向になっています。一つはブルボンが残っている貴重な産地で、今一つはティピカの突然変異のマラゴジペ(大粒)とブルボンの突然変異のパカスのハイブリッドであるパカマラ(マラゴジペほどではないですが大粒)です。

 

 

 

コーヒーの品種を考えてみるとティピカもブルボンもその生産国や地域は減少し、コーヒーの基本的な香味がどこにあるのかが見えにくくなっているように感じます。
今回のブルボンであればその主な生産国はグァテマラ、エルサルバドル、ケニア(SL種=ブルボンの選抜種)、タンザニア(ケントも混在)、ルワンダ、ブラジルくらいしかありません。
中米のグァテマラでも収穫量の多いカツウラなどが植えられつつあり、ブルボンの香味をきちんと確認しておかないと数年後には、その香味がわからなくなってしまうのではないかと危惧します。

 

 

これは、コーヒーの香味が多様化から均一化に向かってしまうということを意味します。
例外的に土壌のよい産地はカツーラなど他の品種でも優れた香味を生み出しますが、そのような産地は少ないと思います。

 

 

 

ティピカなどは悲惨な状態です。
これは収穫量の少なさ、さび病耐性のなさ等やむを得ない面もあるのですが、その香味をわからない世代が多くなり、コーヒーの香味の多様性の危機でもあると感じるのは私だけでしょうか?

 

 

 

ティピカは、ジャマイカがさび病で、他のカリブ海の島々は壊滅的で、ハワイがベリーボーラーで打撃を受け、パプアニューギニアは品種の混在がみられるようになり、東チモールや南米のごく一部にわずかに残る程度で、若い世代にとっては幻のコーヒーとなってしまうかのようです。
テースティング会でティピカの香味が何かを伝えたくともサンプルが準備できないというような環境は10年前には考えられなかったことです。

 

 

さて本題に入り、エルサルバドルのブルボンとグァテマラのブルボンの香味の違いはなにか?について。またパカマラの香味とは?

 

外出します 続く