パパ日記

エチオピアとモカ-2

 

エチオピアは、コーヒーの起源、自生種は3500以上あるともいわれますが、そのうちのいくつかが栽培種です。

 

 

日本入荷の大部分のエチオピアは、ナチュラル(N)のG-4,G-5で、欠点豆が多く混入しています。
日本でモカと称されているものの大部分はこれらのコーヒーです。(昔はイエメンをモカといっていたのですが、徐々に価格の安いエチオピアにシフトしていきました)

 

 

エチオピアには、1990年代の中ごろからウオッシングステーションも増加し、よいウオッシュト(W)のシダモなどが流通し、さらによいイルガチェフェのG-2が日本にもわずかながら入るようになりましたが、ほぼ知られることはありませんでした。
 

2000年ころから米国のイルガチェフェ豆の購入が増加し、一時期日本向けの品質は安定しなくなりましたが、2010年以降はかなりよいものが入手できるようになっています。
日本におけるイルガチェフェ豆の調達には堀口珈琲が常にリードしていると思います。

 

 

 

このゴティティのWとNは共にベリー系の香味がよく出ています。
ウオッシュトはブルーベリー、ナチュラルはストロベリー系といえるでしょう。
イルガチェフェにも様々な香味のパターンがあり、一般的には、ウオッシュトの方は明るい酸があり、ナチュラルはなめらかなボディ感があります。
イエメンはイルガのナチュラルよりさらになめらかな粘性がありクリーミーですので、
まずは、モカと称されてきたイルガチェフェのナチュラルとイエメン(ナチュラル)を比較してください。
コーヒーの起源ともいえる2つの産地の優れたコーヒーですが、全く香味の異なるコーヒーです。

 

 

ナチュラルの優れたコーヒーは、エチオピア、イエメン、パナマなどの中米に見られます。
最近新しく誕生している中米のナチュラルがイルガチェフェもしくはイエメンのどちらの香味に近いか判断するのも面白いでしょう。
そうしていくと、いいナチュラルとはなにか?が少しづつ理解できていくと思います。
よいナチュラルのコーヒーは多くはありませんので、ぜひお試しください。