パパ日記

カカオ豆とコーヒー生豆

ピロリ菌は、2回目の除菌でいなくなりましたが、やはり胃はもたれます。
胃カメラで検査してもさして問題はなく、長年の暴食が胃の機能を低下させているのだと思うようにしています。昨年11月から、LG21は明治乳業店(牛乳屋さんは少なくなりましたね、知らない人もいるかもしれません)からデリバリーしてもらっています。

 

 
明治は、チョコレートでもマーケットをリードしています。
サロン・ド・ショコラで外国人部門で「テオブロマ」の土屋さんが受賞しました(おめでとうございます)。
先日販売された明治のbean to bar仕様の「ストロングカカオ」の広告にも顔を出されていましたね。(昨日か一昨日の新聞)

 

 

 

大手メーカーが、新しいムーブメントであるbean to barを意識するのは当然です。
今はまだ黎明期で、カカオの香味のわかる人はほとんどいないでしょうが、カカオのニュアンスのある商品を作れるかは問われます。
カカオのかすかな果実や微細に発酵したような香味があり、このシリーズは量産品としてはなかなかのものと感じます。
カカオ豆の流通は、コーヒーの生豆に比べ未成熟で、その品質基準を理解できる専門家も少なく、まだまだこれからの世界だとは思いますが発展の可能性は大きいでしょう。

 

 

 

コーヒーでは、大手ロースターが、エチオピアの産地開発などにトライしたり、あらたにスペシャルティコーヒーにも目を向け始めています。
従来の卸先である喫茶の減少等から、自家焙煎店の開業支援を始め、様々な生豆を供給するような取り組みさえあります。
これらは、既存の自家焙煎店によるスペシャルティコーヒーのマーケットシェア拡大を意識した動きと感じます。それだけ、スペシャルティコーヒーが市場で認知され始めたということの裏返しでしょう。

 

 

 

堀口珈琲では、すでに10年以上前からスペシャルティコーヒーの開発と普及にとり組み、取扱商品でかなり先を進んでいるとは思います。
したがって、それらを品質、香味の観点からより明確に説明していく必要があると思います。

 

 

 

2010年に入り、生豆の流通構造も大きく変化してきています。
私がこの仕事を始めた1990年は、主な生豆問屋は5社で、多くは大手商社、専門商社からの仕入れが中心て、中小ロースター向けに生豆を販売する構造でした。
また、小さな自家焙煎店向けには、いくつかの2次的生豆問屋もあり、これらは問屋もしくはロースターから生豆を仕入れていました。

 

 
その後、2000年以降のスペシャルティコーヒーのムーブメントの中で、中小規模のトレーダーが誕生します。また、問屋も、喫茶衰退による中小ロースターへの売上減少のなかで自家焙煎店にも販路を広げるようになり、小ロットの販売を模索したり、一部は自らのリスクで生豆を輸入する方向に舵を切りました。

 

 
しかし、堀口珈琲の求める生豆と日本マーケットが求める生豆には大きなギャップがありましたので、独自に優れたコーヒーの産地開発をして今につながっています。

 

 
現在は、多くのトレーダーがさまざまなスペシャルティの生豆を輸入しています。
したがって、自家焙煎店は、自由に好きな生豆を購入することができます。
但し、その良し悪しを判断するスキルは必要です。

 

 

 

そして、その違いはどこにあるのかは、消費者に判断をゆだねるしかありません。
したがって、コーヒーの香味を客観的に判断する為のセミナーとして「カッピングセミナー」を10年以上継続している訳です。
多くの方に、よいコーヒーを理解していただけることが、堀口珈琲の未来につながるはずと考えています。コーヒーは嗜好品ですが、嗜好はよい体験の繰り返しにより、必ずより高い嗜好へと変化していくはずです。