パパ日記

インディーズと喫茶・カフェ

インディーズと呼ばれるものが増えていると感じます。。
メジャー(大手)などの系列に属さず、独立性のある団体や会社などをいうときに使用され、その存在も大きくなっています。
 

 

プロレスでは、既存のメジャー団体以外に、多くが乱立し、現在どのくらいあるのかさえよくわからないくらいです。成長したものは、その興行で従来のメジャーを抜くものも出てきています。但し、多くは収入が少なくレスラーはアルバイトなどで生計を維持するしかありません。

 

音楽でも、メジャー以外ではインディーズといういい方がされます。
音楽の嗜好の多様性は、よりマイナーな世界を拡大していますので、メジャーの枠外の音楽も多くなりある程度の市場を形成しています。
しかし、ネットでの配信などでCDの売上は激減していますので、ミュージシャンの生計にかかわり、創作が衰退すると危惧されます。

 

出版も自費出版という方法があり、また昔から学術本や部数の少ない本は山のようにありますのでインディーズのようなものでしょう。なくてならないものも多くあります。
電子書籍も普及しつつありますが、ネット書籍などの印税は微々たるもので作者の生計にかかわります。また、ネットでの注文が増加し、個人書店のみならず中規模書店、また出版社そのものの存続の問題が生じています。既存書店や出版社は、購入の利便性、競争原理、税の公平性、取次会社の流通構造、図書館の位置づけ等様々な問題のある中で、独自の品揃えで対抗するしかありません。

 

 

音楽も書籍も売れるものしか流通しない社会は、多様な文化を生み出しません。
インディーズは、文化の画一性、効率や利益一辺倒に対するアンチテーゼのようなものでもあるでしょう。

コーヒー産業も、喫茶店が衰退し、チェーン店に寡占化される構造が生まれています。
コーヒーそのものも汎用品一辺倒の時代が長く続きました。
そんな中で、品質に目が向けられスペシャルティコーヒーが生まれ、多様な香味のコーヒーが楽しめるようになりつつあります。
2000年以降に誕生したカフェも、模索の時代を経て、個性的な自己主張の強い店が生まれています。

 

 

 

昔から、喫茶やカフェの経営は、ミュージシャンや作家と同じように自己表現の場といつも言ってきました。
店舗デザインやグラフィックデザインはデザイナーと共同し、メニュー作成から運営方法まで自分の価値観や考え方で築いていくのが店舗です。
自分の中に何をしたいのかという表現欲求が必要です。

 

個人店は、資本が少なくインディーズのようなものです。
如何に自己表現して、それに共感していただける顧客を獲得するかにかかります。
これから、朝日カルチャーセンターに出向きます。