パパ日記

産地へ

狛江店の後藤がグァテマラから帰り、上原の若林が2月初め中米に飛び、18日に狛江の高山とLCFメンバー数名(現在全国120店のビーンズショップのグループ)がコスタリカに向かいました。
ここ数年はスタッフの海外への視察、産地開発、買い付け等が増加しています。
LCFの産地ミッションもすでに10年以上の歴史を刻んでいます。
 

 

2000年以降のスぺシャルティーコーヒーの萌芽の頃は、世界的にも産地訪問は限られた会社のみでしたが、2000年代終盤以降はスペシャルティコーヒーの浸透とともに、米国を初め産地に出向くインポーターやロースターが増加しています。
これまで産地の実情を知らずに流通していたコーヒーの原材料である生豆の品質に目を向け始めたのですから、これはコーヒー業界における画期的な出来事ともいえます。
2000年初めに私は「フランス革命くらいに匹敵するくらいのムーブメント」と説明しましたが、トリッシュさんは「サードウエーブ」といい、彼女の方がうまい言葉を使用したと思います。
「コーヒーのヌーベルバーグ」とでも言えばよかったかもしれません。

 

 

 

一度産地を訪問すれば、どうすればもっとよい品質と香味のコーヒーが生まれるのか?を考えるきっかけとなり、それまでインポーター任せであった状況から自主的にコーヒーの品質を考えることになります。そのような時代の誕生の中で、ロースター、エクスポーター、生産者の関係の中でよいコーヒーを協力して作る時代になったといえます。

 

 

 

スペシャルティコーヒーの成長は、「より良いものを作れば高く売れる、よいコーヒーで差別化したい」という生産国と消費国の意識転換の中で、素晴らしい香味のコーヒーを生み出してきましたし、今後も生み出すでしょう。
スペシャルティコーヒーは、産地との結びつきの中で発展していくと考えます。

 

 

堀口珈琲では、このようなことを他社に先駆け2000年初期から行ってきましたので、その伝統が今につながっています。
現在も、ほぼすべての産地にスタッフが訪問ていることはネットショップの写真でご理解いただけると思います。10年以上取引を継続している農園なども多くあります。

(そして、その全てがハイエンドのスペシャルティコーヒーという世界的に見ても稀有な会社だと思います。やや嫌味の聞こえる向きもあるかもしれませんがあえて。)