パパ日記

壁とコーチ

ウインブルドン決勝でフェデラーを破ったラオニチがマレーに負けてしまいました。

2014年の全米では、フェデラーに勝ったチリッチとジョコビッチに勝った錦織君が決勝に進み戦い新しい時代の扉をこじ開けたかのように思いましたが、その後はトップ4+1(ジョコビッチ、マレー、フェデラー、ナダル+ワウリンカ)以外には優勝ができない状態が続いています。
ジョコやマレーは錦織世代と年齢はそれほど変わらず、厚い壁は健在です。
優勝したマレーも長い間グランドスラムで勝てなかった苦闘の歴史を刻んでいます。
トップテンプレーヤーの位置を確保している錦織、チリッチ、ラオニチは、そこから先のあまりに大きな壁を超えるにはどうすればよいのか?簡単ではなさそうです。

 

 

 

まずは当たり前ですが「実力をつける」ことしかないでしょう。
現状のフィジカルとメンタルの強さを客観的に分析し、勝つためには何を補えばよいのか?そのために過去の偉大な優勝経験者をコーチに付けることが現在のテニス界の主流になっています。
すでに、多くのスポーツは、サポート担当とチームで動くことが当たり前になっています。

 

 
ラオニチはマッケンローを臨時コーチによび、天才的なボレーと強固なメンタルを学んでいます。
チリッチには同郷クロアチアの英雄イワニセビッチがつき精神的に安定し、錦織君にはアジア人のマイケル・チャンが付きハードな練習をこなしてきています。
 

 

しかし、トップ4プレーヤーは追いかけられることを想定し、常に新たな対策を講じてきています。
ジョコビッチはボリス・ベッカーをコーチに要請し、マレーは、女性のモレスモからイワン・レンドルにコーチをかえ、フェデラーはエドバーグからさらに新しいコーチにかえています。
何年か毎にコーチを変え、先人の持つ勝つ方法を貪欲に吸収している訳です。

 

 
テニスは、あまりにハードになりすぎ、トップテンプレーヤは試合に出ることを強要され、フィジカルの限界で戦うことが多くなり、故障が続出しています。
チリッチもラオニチも錦織君も故障といつも隣り合わせです。
年間を通して「故障をしない肉体と強い精神力」の安定性を生み出すためにはために自分に合った食生活とどれだけストイックな日常生活を送ることができるのかが問われるのでしょう。
更には、年間を通してどの試合に出場して、いかにポイントを獲得していけばよいのかを戦略的に考えることがかなり重要になっているように思います。

 

 

 

最近、開業には「よいコーチが必要」といういい方をすることが多くなりました。
実務経験のないコンサルタントや本や雑誌が、それを代用できるわけがありません。
まずは、「スキルを身に着ける」、そして「きちんとした経営計画を考える」のは当たり前のことで、そのためのアドバイザーを見つけることはとても重要なことだと思います。