「特定の区画で収穫されたティピカのなかから、その年の最も良い香味のコーヒー」というコンセプトで依頼し、作ってもらった特別ロットの豆で、今回で4年目となります。グランレゼルバが栽培されている区画は、ベルリナ農園のある谷の東向き斜面にあり、その中でも水平方向において平らな場所に位置しているため、この区画は日照条件が均一で成熟をコントロールしやすく、木の生育も良いとされています。このことから均一に進んだ実の成熟をベストなタイミングで一斉に収穫することが出来る為、熟度管理が徹底しやすい環境となっております。またこの区画のティピカは樹齢50年にも達する木もあるのですが、気候条件が良くしっかりと管理されている為まだまだ元気なようです。100％完熟したチェリーのみを収穫し、丁寧に精製して4ヶ月もの間じっくりと寝かせてから仕上げられました。粘性のあるスムースな触感、華やかながら複雑な酸を持つ堀口珈琲だけの特別なコーヒーをお楽しみください。

コスタリカを代表する農園のひとつ「カンデリージャ農園」の登場です。コスタリカではミューシレージを機械で取り除く精製が主流ですが、近年ではハニーコーヒーと呼ばれるミューシレージを残したパルプトナチュラル精製が流行となっています。今回入荷したコーヒーはそのどちらでもなく、現在コスタリカではほとんど見られない、発酵層に浸けてミューシレージを取り除く伝統的なフリーウォッシュト精製で作られたコーヒーです。発酵の工程はコーヒーの香味にも影響するため熟練者による繊細な判断が求められますが、カンデリージャ農園の精製工程を一手に引き受けるエステバン・サンチェス氏による伝統的な精製方法で作られた堀口珈琲特別ロットを入荷しました。濃縮感のあるボディ且つコスタリカらしいマイルドなコーヒーをお楽しみください。

カリブ海に浮かぶドミニカ共和国のドミニカの中央に位置する高原にある農園のコーヒーです。一昨年、去年とこの農園のコーヒーを扱いましたが、あまりの出来の良さに今年は更に倍の量を購入しました。チェリーのような甘酸っぱさが魅力的な果実感溢れる香味が特徴で、オレンジのような明るい酸が際立っています。またコクもあり、マイルドさも兼ね備えています。品種がカトゥーラでありながら華やかな香味を持つ、極めて特殊なコーヒーで、なぜそのような香味が生まれるのかははっきりしていません。今後解明していくつもりですが、現時点で謎が多く、しかしとても魅力的で堀口個人の思い入れも強いカリブ海産コーヒーをぜひお試しください。