カフェ・コトワはパナマの最高峰であるバルー火山の東側、チリキ県ボケテ地区に4つの栽培農地を持っている農園です。生産者のリカルド・コイナー氏は素晴らしいコーヒーの作り手として世界中から高い評価を受けています。現在販売中のダンカンと隣り合わせにある農地ドンKで作られた特別仕様のコーヒーを少量ながら入荷しました。
先日まで販売していたドンK LCFリザーブは真っ赤に完熟したチェリーだけを収穫しましたが、今回販売するプレミアムリザーブは完熟の状態から更に樹上で成熟させ、ワインレッドの色合いになってから収穫。そのためまったく
印象の異なるコーヒーが出来上がります。ウォッシュトは圧倒的なまでに濃縮感のあるボディ、そして温州みかんを思わせる上品な甘みを伴う酸が高次元で融合した特別なコーヒーです。これほどまでに味が詰まった密度の高いコーヒーは滅多に体験できません。ナチュラルはカカオ分の高いチョコレートのような深みのあるボディにとても複雑で優雅な香り。熟した果実のような余韻がいつまでも続き、飲むたびに様々な表情を覗かせる、まさにプレミアムと呼ぶに相応しい特別なコーヒーです。
今回ご用意したコーヒーはどちらの精製方法も甘みが際立っており、リカルド氏による狙いがしっかりと表現されているコーヒーです。カフェ・コトワとはパートナーシップを組んでいますが、ただコーヒーを販売するだけでなく、長期に渡り購入し、かつフィードバックを行うことでリカルド氏の信頼関係が構築されています。今後も共に最高の一杯を追求していきたいと考えています。
7月に11-12クロップを販売したテグファクトリーから新たに12-13クロップを早くもリリース。今回も真空パックを使用しているため、フレッシュな状態を維持したままの入荷となりました。テグファクトリーのコーヒーは周辺の約900の農家が栽培したチェリーを丁寧に精製し作られています。
テグファクトリーのシティローストはシャープというよりは滑らかで丸みのあるボディと明るく華やかな酸が印象的。しっかりとしたケニアフレーバーに心地よい飲み口、カシスのニュアンスも感じられる甘美な印象のコーヒーです。圧倒的な存在感を放っているケニアというわけではないのですが気付いたら気に入っている、そんなコーヒーといえます。 フレンチローストにすると明るく華やかでカシスのような酸に粘性のあるボディがしっかりと感じられ、口内で様々に変化する余韻の印象がまるで南仏の赤ワインを思わせる素晴らしい香味のコーヒーです。リアンジャギとはまたキャラクターが異なり、どちらかというとわかりやすいケニアです。
ケニア山を北東に望むニエリ地区は赤土の肥沃な火山性土壌を備え、コーヒーの栽培に適した環境です。すでに販売したキアマバラをはじめ、今年は特にニエリ地区から多くのコーヒーを購入しました。素晴らしい生育環境で育まれたトップレベルのケニアコーヒーといえるテグファクトリーのコーヒーをぜひご体験ください。
1987年に設立されたガトンボヤファクトリーは、バリチュ農協が所有する水洗処理工場のひとつです。農協には周辺の４つの村に居住している約700名の生産者が加盟しています。ファクトリー周辺の地域は、平均1500mmという安定した降雨量に寒暖差の激しい気温、さらには火山灰が堆積した赤土の土壌は有機物に富み、水はけもよく良質。まさにコーヒーの栽培に理想的な環境といえます。
今回のガトンボヤはハイローストでのご用意。口に含むとグレープフルーツのようなジューシーな果実感をふんだんに感じ、酸味が好きな方にはたまらない味わいです。ただし単に酸を感じるだけではなく、ほんのり甘みと複雑なボディが
味を立体的に仕上げています。
同時に販売しているテグファクトリーと同様バキュームパックで入荷したため、他の麻袋で入荷した生豆より高い鮮度と風味を維持したままの販売が可能となりました。フレッシュでみずみずしいケニアコーヒーをぜひこの機会にご賞味ください。
コーヒーにはこんな香味もあるのかと驚きを与えてくれる、今回リニューアルしたなかでも特に際立つ個性を持ったブレンドです。スパイスを感じさせる複雑な香ばしさと、スコッチウイスキーに似た馥郁とした長い余韻が妖艶な印象を与えます。ただ、それらが棘のある飲み心地ではなく、不思議とマイルドさ生み出しており、飲みにくさは感じさせません。温度の違いによる味わいの変化も楽しんでください。
会員のお客様にはコーヒー豆の購入時に通常、購入金額に対して3％のポイントをお付けしていますが、こちらのブレンドは10月の間、ポイントを10％の設定にしています。
♯4は新しいブレンドのなかでも最も個性的なコーヒーです。ウィスキーやスパイスといった言葉はなかなかコーヒーの香味においては連想しにくいのですが、試していただければなるほどと納得していただけるはず。特徴がありながら飲みやすさも備えた♯4をこの機会にぜひお試しください。