コーヒーカップ選ぶ・いれる・味わう

【動画あり】コーヒーを楽しくいれよう – 簡単!ペーパードリップ –

【動画あり】コーヒーを楽しくいれよう – 簡単!ペーパードリップ –

いつもより少しだけ早起きしていれる目覚めのコーヒー。

仕事の息抜きに楽しむコーヒー。

夜のリラックスタイムにくつろぐコーヒー。

好きな時に、好きな場所で、好きなコーヒーを楽しめたらいいですよね。

 

「コーヒーがある暮らしに憧れはあるけれど、何から始めたらいいんだろう?」

「コーヒーメーカーを使っているけれど、もう少しこだわりたいな」

 

ちょっと敷居が高く感じるペーパードリップ(ハンドドリップ)ですが、少しのコツをおさえるだけでご自宅でもおいしいコーヒーを楽しむことができます。「チャレンジしたいけれどなかなか一歩を踏み出せない」そんな方が一歩を踏み出すキッカケになれば幸いです。

どうしても、最初は力が入ってしまいますが、肩の力を抜いてリラックスしてご覧ください。

 

動画でみるペーパードリップ

※ いれ方の実践は4:25から始まります

 

ペーパードリップのこと

ネルドリップ、ペーパードリップ、サイフォン、フレンチプレス、エアロプレス、コーヒーメーカー、エスプレッソ…。コーヒーの抽出方法は実にさまざまです。今回はその中の“ペーパードリップ”でのいれ方をご紹介します。

 

手軽さが魅力

ペーパーフィルターの魅力はいくつかありますが、なんといっても一番は「手軽さ」。抽出を行い、使用後はペーパーフィルターと抽出を終えた粉を丸ごとポイっと捨てるだけ。後片付けが簡単です。さらに、必要な器具も安価なため手に取りやすく、チャレンジがしやすいことも魅力です。

 

ドリッパー「円すい型」と「台形型」

ドリッパーにも多くの種類があります。形、穴の大きさや数、素材などさまざまで、それぞれ特徴が異なります。

今回は、代表的な2種類「円錐(えんすい)型」と「台形型」をご紹介します。

 

<円すい型のドリッパー>

大きな穴がひとつあいています。お湯を少し注ぐとゆっくり下に落ち、たくさん注ぐと早く落ちるように、お湯を注ぐ量と速さで味わいを調整することができます。慣れるまで少し練習が必要ですが、コーヒーの種類に合わせていれ方を調整できるのが円錐型ドリッパーの面白さです。

<台形型のドリッパー>

穴の数や大きさはさまざまですが、円錐型と比較すると小さな穴が特徴です。お湯を注ぎ続けるとドリッパーの中に湯溜まりができ、その後一定のスピードで落ちていきます。お湯を注ぐ速度に左右されにくく、誰がいれても一定の味わいに仕上がるというメリットがあります。

 

コーヒー選びとレシピ

道具やコーヒーの準備を始める前に、大切なのは“どんな風にコーヒーを楽しみたいか”をイメージすること。まずはここから始めていきましょう。3つのステップに分けてご案内します。

イメージする

どんな風にコーヒーを楽しみたいですか?観たい映画を選ぶのと同じようにコーヒーもどのような味わいを楽しみたいかを想像してみましょう。「目覚めの一杯は爽やかに楽しみたい」「濃厚なコーヒーを片手にサスペンス小説を読もう」「ほろ苦い感じがすきだな」など、なんでもOKです。

 

コーヒーを選ぶ

イメージが浮かんだらコーヒー選びです。味わいを分ける要素はたくさんありますが、はじめはローストレベル(焙煎度)に注目するとよいでしょう。

表の上の方が焙煎度は浅く、下にいくほど深くなります。
【すっきりとして苦味が穏やか→焙煎が浅いもの】【ほろ苦さが感じられる味わい→焙煎が深いもの】などを基準に選んでみてください。

 

レシピを知る

焙煎度が決まったら〈抽出量(仕上がりの量)〉と〈豆の量〉を決めます。

・「1人分=15g」「2人分=25g」「3人分=35g」を目安としてご覧ください。
・深煎りに向かうほど抽出量は減りますが、その分濃度が濃くなり一杯分の満足感は変わりません。

「ほどよいコクでバランスのよいコーヒーをコーヒーカップ一杯分楽しみたい」→シティローストの豆15g / 抽出量150ccが目安。
「のみごたえのあるコーヒーを2人分いれたい」→フレンチローストの豆25g / 抽出量200ccが目安。

 

ペーパードリップの道具

必要な道具

<サーバー>

抽出されたコーヒー液を受け止めるための容器。
(ご自宅にない場合は計量カップなど抽出量が分かるもので代用OK)

<ドリッパー>

コーヒーの粉を入れたペーパーフィルターをセットして固定する器具。

<ペーパーフィルター>

ドリッパーにセットして使う濾紙。

<ドリップポット>

コーヒーの粉にお湯を注ぐ道具。さまざまな形状・素材がありますが、お湯を細く、静かに注ぐことができるものがおすすめです。

<コーヒーミル>

豆で購入した方はミルで粉に挽きます。自動ミルまたは手動ミルをご用意ください。

 

\使用するのは円錐型ドリッパー!/

コーヒーが持つ味わいの個性をダイレクトに、さらにきれいに楽しむことができるのが特徴です。最初はお湯の注ぎ方に慣れるまで少し時間が掛かるかもしれませんが、慣れてくると仕上がりのイメージにあわせて味わいをコントロールできるようになります。
「深煎りのコーヒーは濃厚に楽しみたいからじっくりいれよう」「すっきりと爽やかに飲みたいからサラリといれよう」など、コーヒーの種類に合わせていれ方を調整できるのがペーパードリップの面白さ。引き出したい風味をしっかりと引き出し、不必要な要素を出来る限り抑える。これが、きれいな味わいが表現できる仕組みです。

 

推奨!“はかる”道具

おいしいコーヒーに一歩近づくため、「コーヒー豆の量(粉の量)」「抽出液の量」はしっかり“はかる”ことをおすすめします。さらに、いれ方の指針となる「抽出時間」もはかるとさらにGoodです。

<キッチンスケール>

抽出に使う豆や粉の重量仕上がりの抽出量をはかります。使う豆の重量や仕上がりの抽出量が毎回異なると、味わいにも影響しばらつきが生じます。

<ストップウォッチ>

抽出時間をはかります。最初に注いだお湯が粉に触れたときから、いれ終わりまでの時間を毎回はかっておくとよいでしょう。「今日は2分でいれた。もう少し軽やかに楽しみたいから、もう少し短時間でいれてみよう」など、味わいを調整する指針となります。スマートフォンやキッチンタイマーなど、身近なものの機能を使うと便利です。

 

知っておきたい5つのポイント

コーヒーと必要な道具の準備が整ったら、いざ抽出!と腕まくりしたくなりますが、実際にいれ始める前におさえておきたいポイントをご紹介します。

POINT 1 抽出時間は粉の量で変わる

抽出時間は粉を使う量で変えてみるとよいでしょう。できあがったコーヒーを飲んでみて、より飲みごたえを求めるなら少し時間を掛けて、より軽やかに仕上げるなら少し短時間でいれてみるなど、お好みに合わせて調整してみてください。

 

 

POINT 2 粉は中粗挽き

豆で購入した方は、まずコーヒーミルで粉に挽きます。出来る限り、コーヒーをいれる直前に挽くことをおすすめします。

ペーパードリップ用の挽き目は“中粗挽き”。大きい粒1mm程度が目安です。
細かい粉が混ざることもありますが、あまり気にしすぎずにいきましょう。

ごまやざらめと比較するとこれくらいの大きさです。

 

POINT 3 お湯の温度は約93~95℃

やかんや電気ケトルでしっかりと沸騰させたお湯をすぐにドリップポットにうつします。

この状態でおおよそ93〜95℃くらいです。ポットにお湯をうつしたら、すぐに抽出をスタートしましょう。

 

POINT 4 いれ方のコツ

●粉全体をしっかり使いましょう。

ドリッパーの中にあるすべての粉から味を引きだすイメージで注ぎましょう。お湯を注ぐ場所に偏りがあると、一部分からしか味を取り出せません。まんべんなく使いましょう。

● 最初はじっくり焦らず。徐々にスピードをあげて。

おいしい成分をしっかりと引き出すには最初が肝心。じれったいかもしれませんが、注ぎ始めは少しずつ静かに注ぎ、全体にお湯が行き渡るよう心がけましょう。ここで焦ってドバっとお湯を注いでしまうと粉の成分が引き出しきれず、物足りなさにつながる可能性があります。

 

POINT 5 気をつけたいこと

●ペーパーフィルターにはお湯を掛けないように注意しましょう。

ペーパーフィルターに直接お湯が掛かると、コーヒーの粉と接触しないまま下のサーバーへと流れ落ちてしまいます。(たまに掛かってしまうとドキッとしますが、気にせずいきましょう。)

 

【写真あり】実践!正しいペーパードリップ

お待たせしました。ここまでの長い道のりでした。ようやく実践です。それでは、いれていきましょう!

【今回のレシピ】・シティローストを1人分(仕上がり150cc)

・使用する豆の量:15g

・抽出時間:1分30秒〜2分程度

・沸かすお湯:400cc程度

 

 

いれる前の準備

【粉に挽く】
豆で購入した方は粉に挽いておきましょう。
【ペーパーフィルター】
ペーパーフィルターは耳を一度折り、円錐型に広げてドリッパーへピッタリはめ込むようにセットします。コーヒーの粉をいれ、全体へ均一にお湯を注ぐため、ドリッパーをトントンと軽く振り、粉の表面を平らにしておきましょう。
【あたためる】
抽出したコーヒーの温度が下がることを防ぐため、サーバーとカップをあたためておくとよいでしょう。あたためで使用するお湯は、抽出に使うお湯に加えてご用意ください。
【お湯】
沸きたてのお湯をドリップポットに注いで準備完了です。

 

※今回は1人分をいれるため円錐型ドリッパーの「1〜2人用」を使用しています。3人分以上いれる際、ドリッパー・フィルターはサイズの合うものをご利用ください。

 

始めはじっくり焦らず


粉になるべく近い位置から、粉の中心に少量のお湯を注ぎます。

最初は乾いた粉にお湯を染み込ませるイメージで、静かにじっくりといきましょう。

この時点では、まだサーバーの中に抽出液は落ちてきません。

 

 

次は、少し外側に。中心だけでなく全体に、優しくお湯を置くように注いでいきます。

2〜3度注ぐと、下のサーバーにコーヒーの抽出液がポタポタと落ちてきます。

よい感じです。

 

徐々にペースアップ


全体にお湯が行き渡ったら、注ぐ量を少しずつ増やし、注ぐペースも早くしていきます。

 

ポタポタと落ちていた抽出液が一本の線状に落ち始めました。

粉が膨らんでくるので、休み休み注いでいきましょう。

 

いれ終わりへ


膨らんだ粉の層にお湯を通すイメージで、丁寧に全体を使います。

ドーナツ状の粉の層は崩さない方がよいですが、崩れてしまっても気にせずいきましょう。

 

目標の抽出量に達したら、ドリッパーを外します。

 

あたためておいたカップに注いで完成です。

香りを楽しみながら、ゆっくりと味わいましょう。

 

※いれ方の基本的な流れは他の焙煎度も同じです。

 

次に繋げるチェックポイント

 

<ドリッパーに残った粉の形状を観察しましょう。>

写真のようにきれいにすり鉢状になっていればGoodです。

フィルターに湯をかけてしまうと一部分が崩れたり、平らになったりします。

 

<仕上がりの味わいはいかがでしたか?>

次回はより“のうこう”に仕上げたいときはじっくりとお湯を注いでみる、抽出時間をやや長くする。

次回はより“かろやか”に仕上げたいときはお湯を注ぐスピードを上げる、抽出時間をやや短くする。

など、お好みに合わせて調整してみましょう。

 

ペーパードリップ Q&A

ペーパードリップの世界に一歩踏み込むと、あれこれ悩みが尽きませんよね。ここではお客様からよく質問にあがる内容を5つピックアップしました。

 

Q.二人分いれる場合、いれ方は変わりますか?

A. 基本的ないれ方は変わりません。ただし、使用する豆の量や抽出量、抽出時間は変わります。「3. [レシピを知る] 味わいをイメージしてコーヒーを選ぼう」の章のレシピ表をご覧ください。

 

Q.「の」の字に注ぐ方法をよく見かけますが、なぜですか?

A. 全体にまんべんなくお湯を注ぐことを意味しているのだと思います。「同じところに湯を注ぎすぎない」ということをクリアできていれば「の」の字にこだわらなくてもOKです。

 

Q.お店の人がいれるように粉がふくらまず、いつもお湯だまりになってしまいます。どうやったらお店のようにふくらみますか?

A. 粉が膨らむ条件は2つあります。一つ目は焙煎後に日数を置いていない新鮮な豆を使うこと。二つ目は挽きたての粉を使うことです。そもそも粉にお湯を注ぐと、モコモコと膨らむのはなぜでしょうか?これは焙煎によって生じる“炭酸ガス”が原因です。コーヒーを焙煎すると炭酸ガスが生じて豆の中に閉じ込められ、その後日が経つごとに少しずつ滲み出ていきます。焙煎直後の豆はこの“炭酸ガス”を多く含んでおり、それを挽いてすぐに使うとお湯を注いだときにモコモコと膨らむのです。焙煎後の日数が経っていたり、粉に挽いてから時間が経過したものはこの“炭酸ガス”の含有量が少なく、お湯を注いでも膨らみにくくなります。

※ 膨らみ方はコーヒーの種類や焙煎度、抽出用のお湯の温度等によって異なります。

 

Q.コーヒーを買うときは豆と粉どちらがいいですか?

A. 豆のままで買うことをおすすめします。コーヒー豆は蜂の巣状の構造をしており、フレッシュな焙煎豆はそこに香気成分が閉じ込められています。いわば、香りのカプセルです。粉に挽くと、閉じ込められていた香気成分はかなりの量が流出してしまいます。香りを存分に楽しむには、豆のまま保存し、いれる直前に粉に挽く、がベストです。とはいえ、「粉で買っては絶対にダメ」というわけではありません。生活スタイルにあわせて無理なく楽しみましょう。

 

まとめ

 

最後に、ペーパードリップでコーヒーをいれる際のポイントを復習しておきましょう。

 

・コーヒーを選ぶ:まずはどのように楽しみたいかをイメージする。
・レシピを知る:「焙煎度」と「仕上がりの量」→「豆の量」→「抽出時間」の順で決める。
・お湯の温度は93〜95度くらい。
・粉の挽き目は中粗挽き。
・いれる時のポイント1:粉全体をしっかりと使う。
・いれる時のポイント2:最初はじっくり焦らず。徐々にスピードをあげて。

 

基本の「き」を身につけることがペーパードリップを上達させる第一歩。

「少しむずかしいな」「うまくいれられなかったな」という方も回数を重ねるうちに上達するはず。

試行錯誤することもコーヒーをいれる楽しみのひとつです。失敗を恐れずにどんどんチャレンジしてみてください。

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