パパ日記

パナマ

パナマのコトワ農園を近々に販売します。

パナマのスペシャルティコーヒー生産者は、ウオシュトをベースにセミウオッシュト、パルプドナチュラルなど多様な精製の実験を繰り返しています。

まずチェリーを脱穀し、水槽にいパーチメントをいれ数時間かけミューシレージ(パーチメントに付着したゴム上のぬめり)を取り除く方法が伝統的なウオッシュトです。
パーチメントのぬめりを同時に機械で取り除く方法がセミウオッシュトとなりますが、この工程でめりをすべてとるのか?少し残しておくのか?水槽には入れるのか?いれないのか?などで香味が変わります。
ぬめりを取らないで乾燥工程に入ればパルプドナチュラルとなります。

数年前にブラジルで試みられたパルプドナチュラルは、未熟豆を選別するため従来のナチュラルに比べ品質は向上しました。また少し甘い香味を伴うとハニーとも呼ばれるようになりました。

この方法を最初に応用したのがコスタリカの小さなミルの作ったブティックコーヒーの「ブルマス」です。当社で数年前に2年間販売しました。

この方法はパナマでも応用され手います。

また。従来のウオッシュトの生産国で、少量のナチュラルを作るという実験も行われ、パナマの「ハートマン農園」はワイニーと呼んでいます。

ガテマラやニカラグアなどチャレンジ精神旺盛な農園や輸出会社が差別化のために実験しています。

堀口珈琲ではこのような実験的取り組みを数年前から農園や輸出会社に依頼し、少しづつ香味の違いを理解してきました。

今年もコスタリカの「カンデリージャ農園」(スターバックスのブラックエプロン農園)で、通常のセミウオッシュトではない、ウオッシュトの精製豆を依頼していますし、またカツーラ種ではないティピカ種のみを依頼しています。

このような取り組みを通し、コーヒーの香味とはなにか?を毎年勉強しているわけです。

今週末のテースティング会でもこのような精製方法の違う豆のカッピングを行います。上級のカッピングスキルとなりますが、めげずにチャレンジください。