パパ日記

タンザニア

タンザニア屈指の「ブラックバーン農園」の香味がよくなってきていますね。

タンザニアは港湾設備の不備や処理の遅れで、生豆の状態がよくない事例が多く見受けられます。そのため、堀口珈琲では、リーファーコンテナの手配、出航日程の管理をうまくやりくりし、かつ15度に温度コントロールしたリーファーコンテナで輸入します。

日本到着後に生豆の状態は変化していきます。
多くは1年間の保管に耐えることができず、かれた草の香味に支配されていきます。したがって、定温倉庫で保管します。
しかし、これらの方法がとられるコーヒーは多くはありません。

さてブラックバーンですが、入港後十分なレスティングがなされ、ストレスが抜けた印象です。入荷仕立ての荒々しさが少なくなり、明るい酸とコクのバランスがよくなり香味の向上が見られます。

この農園は、標高が高い場所にあり、収穫されるコーヒー豆の豆質が硬いのが特徴です。そのため深いローストにも耐えられるタンザニアでも特殊なコーヒーといえます。ハイローストからフレンチローストまでの幅広いローストの中でそれぞれの香味の個性を発揮する優れたコーヒーです。

かつてスターバックスがブラックエプロン農園にしただけのことがあります。
今では毎年堀口珈琲が自社とLCFメンバー向けに、ほぼ全量購入しています。

1年間を通し、愛飲していただくとその農園の実力が理解できます。
また、毎年安定したレベルの香味を維持できることは、最高峰の農園といえます。

タンザニアの多くの農園主は海外に住んでいますが、ミハエルはこの地を愛しコーヒーつくりをしています。
2月にジェトロのミッション(当社は参加せず)が訪問しましたので、ミハエルに新しい本を渡してもらいました。