パパ日記

本の出版「新しい珈琲の基礎知識」とSPの価値の転換

「新しい珈琲の基礎知識」(新星出版)が出版されました。
出版社からは「珈琲の基礎知識」で書いてほしいとの依頼がありましたが、無理をいい新しいをつけてもらいました。この新しいを入れることにより、ケミカルデータや精製、生産国、品種など幅広く書くことができ、また次の本へのステップとなる官能評価にも触れています。
味覚センサーのデータが活用されていますのでグラフが多くなっています。

 

 

この本を発展させ書いたのが、次回の本です。
その本は、さらに官能評価と客観的な分析数値の相関性から書いています。
原稿は完了して居ますが、編集が遅れています。
年内には出版したいのですが?

私がコーヒーに携わった1990年代から、2000年代、2010年代と官能評価の変遷にも触れていますので、かなり難しくなりますが、記録として残しておきたいので書きましたす。

 

最終的には官能評価を裏付けるためケミカルデータや味覚センサーデータとの相関性を見ています。
そのうえで新しい官能評価基準を作成することが最終目的です。
現状のSCAは、スペシャルティコーヒーの基準を変えていこうとしていますので、
今後は、私とSCAの進む向性とはかみ合わなくなると思います。

SCAは、SPの先進性のある日本市場を見ているようにはおもえません。
アジア、中東など多くの新興国のSP市場への参入により、品質への価値観は変質しつつあり、SPは難しくなり、多くの問題をかかえているように感じます。
そこで、SPの品質基準をかなり幅広く、緩くする方向性が見えます。
詳細は、徐々にセミナーなどで説明していきます。。

コーヒーのおいしさは生豆の品質にあるという本質を忘れないでほしいものです。
コーヒーの風味は、テロワールと品種が生み出すもので、その品質とおいしさは、そこに従事する人たちの思いと、消費国のコーヒーを愛する人により支えられるものです。
よいコーヒーを作りたいという情熱を保持したいものです。