'BLEND'OGRAPHY

HAPPY HOLIDAY 2023

HAPPY HOLIDAY 2023

Released:2023.11.15 – 2023.12.25
 
Categoly:SEASONALS “ HAPPY HOLIDAY ”
 
Concept:冬の記憶
 
Artists:Keisuke Tanaka

 

冬の記憶に残るような最高の一杯を
お気に入りのスイーツと共に

 

CONCEPT
ブレンドコンセプト   


 

秋の名残をたのしむのも束の間。 体に当たる風が少しずつ冷たくなり、気が付けば一年の終わりを感じさせる時期がやってきました。
何かと忙しく、だけど賑やかで楽しい季節。 いつまでもこんな時間が続くと良いのにと毎年のように思ってしまいます。

今回のブレンドコンセプトは「冬の記憶」。
明るく楽しい思い出と、そんな時間を思い返した時にいつまでも心が温かくなるような心象を基に、華やかさと長く続く甘みが特徴のブレンドを創作しました。
ドライフルーツやほのかに蒸留酒を思わせる複雑で華やかなフレーバー。飲み始めから余韻まで感じられるシルキーで心地よい触感と、ビターチョコレートの様な品の良い甘み。熱い内は華やかなフレーバーと果物の様な甘みが顕著ですが、冷めてくるにつれて滑らかさとカカオの様な甘みが色濃く表れてきます。

冬の楽しい時間を過ごしていく傍らに、このブレンドがありますと幸いです。
そして願わくは皆様の「冬の記憶」の中に残りますように。

 

 

WORK
ブレンドができるまで   


 

ブレンド作りは素材が持つキャラクターを見極めることから始まり、異なる素材を組み合わせ、新たな味わいを創作する行為です。創作を行う中で、ある素材を組み替えて別の素材と組み合わせていたらどんな味わいになっていたんだろうかと常々興味を抱いていました。

そこで今回は昨年のハッピーホリデーブレンドでも使用したイエメン「ガルビ ナチュラル」を改めて使用することにしました。このコーヒーをベースに、昨年とは異なる素材を組み合わせることで、同じ素材でもまた違った表情を見せる面白さを感じて頂けるのではないかと考えたからです。
リリース時期にはスイーツをお召し上がりになる機会も多いため、様々なタイプのスイーツと親和性が高くなることも意識し、キメ細やかな触感と余韻の甘みが心地よいブレンドを作ろうと考えました。
イエメン「ガルビ ナチュラル」の複雑且つ華やか、それでいてクリーンな風味。そこにペルー「フェスパ農園 カトゥーラ」が持つふくよかな触感と甘み、コスタリカ「【セロ・ベルデ】カタリーナ」がもつ重厚さと華やかさを組み合わせています。また程よい酸と苦みを備えつつも、甘みにフォーカスが当たるようにすべての素材をフルシティローストに煎り上げました。継続してイエメン「ガルビ ナチュラル」を扱うことでこのコーヒーのキャラクターの理解が深まり、大袈裟かもしれませんが一つの素材が持つ可能性を広げることができたように感じています。

シーズナルブレンドの創作はいつも一朝一夕に進みませんが、素材の組み合わせ方やローストの微細な差でブレンドの印象が変わることを体感し、改めてブレンドすることの醍醐味を味わうことができた創作過程でした。

 

MATERIALS
素材のご紹介   


 

1、イエメン「ガルビ ナチュラル」フルシティロースト

ドライフルーツやベリー系の果物を思わせる華やかさと甘み。複雑な果実感があり、余韻にはほのかに蒸留酒のようなニュアンスも感じられます。ビターチョコレートのような滑らかな触感も特徴のコーヒーです。今回のブレンドのベースの素材として使用しています。

 

2、ペルー「フェスパ農園 カトゥーラ」フルシティロースト

ふくよかさのあるボディにシルクのように滑らかな触感。熱い内は柑橘の果物の様な華やかさがあり、冷めてくるとミルクチョコレートの様な甘みが顔を覗かせます。 口に含んでから飲み下すまでしっかりと甘みを感じられるコーヒーです。ブレンドの滑らかな触感と甘みを底上げしてくれるような役割を担っています。

 

3、コスタリカ「【セロ・ベルデ】カタリーナ」フルシティロースト

しっかりとした口当たりとスムースな触感。カカオの様な風味にどこかカシスを連想させる甘みと華やかさが特徴です。重厚さと品の良さを兼ね備えており、今回のブレンドの味わいに広がりをもたらせています。

 

 

ARTWORK
アートワーク   


 

holiday2023

 

冬は色彩が乏しく思えますが、家で家族や友人と過ごす時間はとても色鮮やかな思い出を持つ人も多いはず。ぼんやりと思い返すたのしい記憶の混じり合い、曖昧さ。ブレンドを口に含んだときの鮮やかな風味のしっとりとした重なり合い。この2つをグラデーションで表現しました。

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