堀田さんとはもう18年の付き合いです。
今般還暦を迎え前線を退くとの連絡をいただきました。
彼が、恵比寿で店を初めたのは、私がまだ世田谷の2階で営業していたころとなります。
アストリアのシングルのマシンを使用してエスプレッソを抽出していました。
この当時は、日本でエスプレッソのわかる人はほぼいない時代で、私が毎年イタリアのバールに通った時代です。柴田書店のセミナーで「エスプレッソのセミナー」もやった時代でした。
このころはいろいろなコーヒー業界の方がこのセミナー参加していました。
日本のエスプレッソ開拓期とでもいえるでしょうか?
私がフレンチ、イタリアレストラン向けのエスプレッソを開発していた時期です。
「ベビトリーチェ」はその当時、私のコーヒーを理解してくれたお客様となります。
堀田さんは、堀口珈琲がまだ海のものとも山のものともつかない時期に、私のコーヒーを理解してくれたかたでした。
私は、日本のイタリア料理店の誕生期(35~40年くらい前)から多くの店を食べ歩きましたが、彼の料理は真摯(まじめ)であると思います。
かつて時代をリードしたキャンティで働き、フローレンスのレストランで修業し、帰国して店を開いた方です。日本とフレンチとイタリアンと混ざったハイブリッドの料理が主流となったイタリアレストラン業界でイタリアらしさを常に表現してきたと感じています。
このイタリアらしさとは難しい感覚で、イタリアの風土というか雰囲気というか味というか皮膚感性の世界だと思います。
作り手と食べ手がともにイタリアを感じることのできる料理こそ素晴らしいものと思います。
昨日はランチでしたが、手を抜かないですね。
今日のコーヒー
ブレンドNo6 フレンチロースト
堀口珈琲のフレンチローストの定番はNo7ですが、これを飲んでいる方はぜひ同じフレンチであるNo6もお試しください。明らかに香味が異なりますので、その違いを理解できると思います。
スエーデンのスティグ・リンドベリのビンテージカップ。
ハンドペインティングのものです。
この形のものは様々なデザインがあり、当社上原店の棚に飾ってあります。
彼の作品集(本)は何冊も出版されていますが、それもコレクターアイテムになっています。
スエーデンの有名なミートボール。日本ではIKEAにいけばとても安く食べることができますが、これはストックホルムです。
セブンイレブンも数年前からコーヒーを提供していましたが、この素晴らしいデザインは日本と大違いです。さすがデザインの国です。