パパ日記

食べ手と飲み手

伊勢丹キッチンステージ。
月二回料理が変わる百貨店内の独特のレストラン。
貝印さんが運営し、スタッフは専属。
たまたまイタリアン片岡さんの回で夕食代わりにいただきました。

20140319_173559 20140319_174507
20140319_174504 20140319_175554
前菜、ボロネーゼ、魚介のラグー、牛の赤ワイン煮
ベーシックな料理をそつなく基本的な味で提供しています。
「ベットラ」の落合さんもそうですが、安心して定番を食べることのできます。

 

アルポルトで一世風靡した片岡さんの店は増えましたね。
そもそもその昔は西麻布の「マリーエ」というレストランの料理長をしていました。
声楽家の五十嵐さんがオーナーだったと記憶しています?
当時小皿の料理で何種類も提供するスタイルは画期的で、私もびっくりしました。
今から1980年より前だったと思います。
「マリーエ」はもはや知る人も少ないでしょう。
その後「マリーエ」のすぐそばに「アルポルト」を出店し、再度近くに移転します。
初めの「アルポルト」の場所に出店したのがアクアパッアの日高さんで、彼もそのご広尾に引っ越します。
「マリーエ」の後には鬼才・小林さんが出店して、そのごまた移転しました。
イタリア料理業界も30年の歴史の中で大きな変遷をしています。
片岡さんはイタリア料理の走りでしょうし、他の方々も日本のイタリアンを引っ張ってきた第一世代といってもいいかもしれません。
イタリア料理の食べとして私は第一世代になるのでしょう。

 

食文化は料理人のみでなく、それを愛する食べ手が生み出していくものです。
食べ手が育たないと料理は進化しません。
珈琲も全く同じで、理解できる飲み手が必要で、その香味の道案内をするのは堀口珈琲です。