パパ日記

コロンビア・小農家

コロンビアは小農家が大部分で、それらの豆を多くは農協などが管理しています。
品種の多くはカツーラ、カスティージョ(現在コロンビア種の変わりに植えられている)、ティピカですが多くはこれらの品種が混在しているのがコロンビアコーヒーです。

最近といってもここ2~3年、上記のようなコーヒーの流通とは異なる小ロットのコーヒーや、特別な品種のコーヒーなどの取り組みが目立ち、流通し始めています。
コロンビアのゲイシャもそうですが、ケニアのSL(ブルボンの選抜種)その他品種への関心が高まっています。しかし、まだまだ実験段階ともいえるでしょう。
しかし、トレサビリティが明確な特殊品は、少量であるが故(多くは70kで10袋以下)価格が高くとも
世界のマーケットでは少しはニーズがあるようです。
特殊なものをほしがる人は常にいますね。

堀口珈琲では、これらの多くの香味をサンプルカッピングを通し体験していますが、少量すぎますので購入する場合はあくまで香味のチェックのためとなります。世界の先端で実験されているものは出来るだけ体験しておきたいとの考えからです。

昨日も某エクスポーターの小農家の豆をカップしました。
これらは毎年カップしていますが、価格も高く日本ではほとんど流通しないコーヒーとなります。
今回のサンプルの香味はよく、ケニアのような香味が強く出ていました。
一種の驚きでコロンビアの可能性も読み取れますが、数農家の豆を混ぜてしまうとこの香味は薄まってしまうのでしょう。
コロンビアにこのような香味のコーヒーが生まれる可能性があるということは大きな発見でしたが
現時点では特殊でまれな香味ということになります。

いい香味であることは理解できますが、数量が少なすぎLCFとしては対応が困難となります。
サンプルで購入してもいいのですが、迷うところです。

しかし、よく考えるとコロンビアとしては珍しいですが、ケニにはこのようなコーヒーは多くありますのでケニア好きの当社としてはいつもこれ以上の香味のコーヒーを扱っていますので、あえて購入することもないと判断しました。

ケニアと緯度が同じで高地、更には土壌が似ているのでしょうか?
何ゆえこのような香味が生まれるのか?
コーヒーの世界では、まだよくわかっていません。