すでに88回も継続しています。
1月は全体的に端境期に当たりますが、ニュークロップサンプルを準備しました。
いいものは高い評価、そうでないものとメリハリをつけてSCAA基準で評価しています。
点数をつけることが目的ではありません。何が優れた香味なのかを判断する目安です。
期せずして、今回は80点の境界線の香味の見極めについて解説することとなりました。
ここは結構難しい境界線です。
ケニア・ミトンド 87.00
ケニア・ムタロ 86.75
オークションが稼働し、いい豆がではじめそうな予感。
ケニア・キリマラ 88.00
上記ケニアより華やかな酸がありカップもきれい。10-11なれど素晴らしいケニア。
いまだクリーンで存在感がある。
エチオピア・イルガチェフェ 88.00
G-1グレード。イルガとすぐにわかる香味。
10-11でややコクは弱くなっているが華やかな香味は出色。
果実の香味のほか紅茶、たばこなどの混在した香味もある。
コクときれいさが加われば90点レベル。
ルワンダ・カレンゲラ 79.00
11-12だが生豆の状態が落ちかけて。枯れた草の味がかすかに出ている。
テースティング会参加者はこの微妙なニュアンスがわかりにくい様。
点数を高めにつける傾向にある。
この種のコーヒーは多く流通しているが堀口珈琲では使用しない。
カレンゲラはいいステーションなのでこのロットはどこに問題があったのかチェックが必要。
マラウイ・ゲイシャ 1/14=81.00 1/15=79.50
11-12だがコクが弱い。ロースト臭がかすかに香味に混ざる。
カップにばらつきが出る。
ブラジル・イエロー 81.50
ともに11-12で通関したばかり。ともに若干ざらつき感がある。
ともにセラード地域の典型的な香味でコクはやや弱め。
プレミアムは特別な豆だがまろやかさが今少しほしい。
エクアドル 81.50
際立った特徴はないがバランスはよい。
コロンビア 79.50
生豆の鮮度状態がやや落ちかけている。ルワンダと同じ状態。
コロンビア・エルギトンN 評価対象外
強烈なエナメル臭。マニュキアなどを彷彿させる香味。
精製工程のどこでこのような香味になったのか不明。未知との香味の遭遇。
コロンビア・エルギトンW /14=80.00 1/15=79.00
フレグランスはすばらしいが、アロマは覚めると消えてしまう。
台湾 1/14=80.00 1/15=79.00
マイルドタイプ。可もなく不可もなく特徴は弱め。
アフターにかすかに渋みが残る。