パパ日記

タンザニアのテースティング

今月のテースティング会はタンザニアをやりました。
北部タンザニアの香味は何でしょう?
品種はブルボンですね。(厳密にはケントやブルボン+ケントの混合種も混ざっていますが)
タンザニアのブルボンの香味は何か?というとかなり難しいですね。
どのような観点から香味を見ればいいでしょう?

 

 
各産地や農園には様々な香味がありますので、まずは品種特性やテロワール等との関係の中で総合的に産地特性を把握しなければなりません。
基本は酸とコクで見ます。

 

 

 

ブルボンで、最も酸とコクの強いものはケニアですので、まずはこの香味の多様性を確認します。
堀口珈琲では、ニエリ、エンブ、キリニャガ等の産地の多くのファクトリーの豆を扱っていますので、この香味を初めに理解してください。
大変ですがここは重要ですのでめげずに体験数を増やします。

 

 

 

次にコロンビアやPNG、東チモール、ジャマイカ、ハワイなどのティピカを体験し、その香味のニュアンスの共通項や全体像を確認します。
産地による差はありますが、基本は柑橘系のやさしい酸とほどほどのコクですね。

 

 

 

そのうえで、各産地のブルボンを飲んでみます。
グァテマラ・アンティグア、グァテマラ・ウエウエテナンゴ、タンザニア、ルワンダ、エルサルバドルなどのコーヒーの香味の違いを少しづつ確認していきます。
アンティグアに最もしっかりした酸とコクがあることがなんとなくわかってきます。
そうすると、多くの生産国のブルボンがケニアとティピカの中間領域にある香味ではないかと理解できるようになります。
多くのコーヒーを体験していくことで、何となくその構図が見えてくると思います。
簡単ではありません。
時間をかけ確認してい櫛化ありません。継続は力です。

 

 

 

堀口珈琲には、産地特性や、品種特性の明確な香味の豆が多くあります。
コーヒーの香味を楽しむには十分すぎるくらいですので、1年を通し飲んでみてください。
知らないうちに味覚が開発され、コーヒーの香味をこれまで以上に楽しむことができると思います。
そんな手助けをしているのがテースティングです。

 

 

今朝のコーヒー
ケニア・カイナムイ シティ60% + ケニア・テグ フレンチ40%のブレンド
カイナムイはきれいな酸で上品。しっかりしたコクもありいいコーヒーです。
テグは黒ブドウやイチジクなどの複雑な香味があります。
二つをブレンドしてみました。
ロースト度合いはシティとフレンチの中間領域になります。
香味はまとまりができ、香りも高く、飲みやすくなり、すばらしいケニアになりました。
(テグは6/23現在販売されていません)

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かなり古いカップです。