パパ日記

産地表示がおいしいとは限らない

大手外食産業やチェーン店がコーヒーにも力を入れ始めています。
産地を特定した豆や、農園の豆を使用する傾向もあり、それ自体はよいことだと思います。
しかし、だからといって「おいしい」とか「品質がいい」とは一概に言えません。
トレサビリティが明確であることは、一つの基準とはなりますが、何でもかんでも[シングルオリジン」がいいというような風潮は、コーヒーの品質や香味の本質を見失うことにもなりかねません。

 

 

 

コーヒーに限らず、どこどこ産ばやり、地産地消ばやりですが、「おいしさ」はきちんと問われなければなりません。
能書きも重要ですが、まずは「自分の香味に対する物差しを持つこと」が重要で、そのためにはさまざまなものを体験し味覚を訓練するしかありません。
そして、そのような賢明な消費者が増えることによりマーケットは成熟していくのでしょう。

 

嗜好品に限っていえば、「まずはよいものを体験する」以外にはないでしょう。

コーヒーを30年間飲んできたからコーヒーの香味はわかる?というのは単純で、何をのんできたのか?が重要でしょう。
安いワインやコーヒーを飲むことを否定はしませんが、それでは味覚は開発されないでしょう。
好みは様々ですが、よいものと普通のものの区別がつくようになれば、飲食の世界は格段に楽しくなるでしょう。
いいものを飲むことによりその良し悪しの判断基準が自分の舌に蓄積されていくのだということを
実体験を通しカッピングセミナーではお伝えしていきます。