パパ日記

機能性表示食品-4

本来食は、自然のものをバランスよく食べれば機能性はあると思うのですが、….。
科学が発展すれば機能性食品はより効果的な食の補助が可能になるということで、健康寿命の延伸やQOL(quality of life/人生の内容の質など)改善につながるのでしょう。
機能性食品は、ルティン、ヒアルロン酸Na、ポリフェノールなど非栄養性機能物質が基になり、栄養素と医薬品の中間に位置すると考えられています。

 

 

 

現在この制度に対し、300程度申請があり、85(35社)の商品が受理されています。
例えば、企業でみれば森下仁丹が9件で最多、その他グリコ、メグミルク、大塚製薬、キリン、カルピスなど様々な企業の商品が今後出てくると思われます。
基本的には、原料由来の成分研究を活用しているところが多いと思います。

 

特保との違いは、トクホが国のお墨付きであるのに対し、機能性表示食品は企業責任でということでしょうか。

 

 

効用対象の幅は、生活習慣病の予防から目、肌、関節、メンタル、睡眠、疲労、アレルギーなど多くの領域にわたり、商品選択の情報提供がより広がる制度といえます。
科学的知見があれば中小でもメジャー商品と同列になれる可能性は生じます。
但し、勿論表示を裏付ける科学的根拠が問われ、安全性も求められますので、企業にとっても責任が生じます。
効果が実感できないときの消費者の不満などに対応できるのかなど課題は生じるでしょう。

 

 

 

これに伴い商品広告も大きく変わり、「減らす、抑える、軽減する、下げる(米国ではNG)高める、助ける、やわらげる、維持する、改善する、サポートする等」多様な表現が可能となるようです。
機能性と表示する以上消費者がその効用をどの程度実感できるのか?が今後の制度のありように影響すると感じます。

 

 

今後の機能食品は、メタボ対策などから発展し、ストレスや、認知など脳にかかわるものや、老化を防ぐ筋肉、骨などの維持にかかわるものになり、脳と腸管のメカニズムの研究、さらに自然免疫性をコントロールする香りや食品など脳機能を活性化する研究に取り組んでいるとの阿部啓子教授の話もありました。

 

 
9/12食香粧研究会のシンポジウムにて、(株)グローバルニュートリショングループ 武田武氏、東京大学 阿部啓子名誉教授の講義内容を参考に記述しましたが消化不良のところはご容赦。