パパ日記

あけましておめでとうございます

 

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新しい年が皆様によい年でありますように..。
新年はニューイヤーブレンドでスタートし、ボランジェで祝いました。

 

 

 

コーヒーは2000年前後、生豆の品質に目が向けられスペシャルティコーヒーの萌芽につながりました。
SCAAのスぺシャルティコーヒーの概念は、1978年フランスで開催された国際コーヒー会議でkuntsenn coffeeのクヌッセンさんが、「特別な気象、地理的条件がユニークな風味のコーヒーを生む」と述べたことをよりどころとしています。
しかし、この概念をより現実的にとらえ実践するようなムーブメントは2000年に入ってからともいえるでしょう。

 

 

このような概念は、ブルゴーニュワインのテロワールの概念から導き出されたものと推測されますが、それ以前にコーヒー栽培は常に病害虫対策と量産の歴史を刻んできています。
その過程の中で、環境問題と生産の持続性、生豆の品質、生産履歴などが重要な問題としてとらえ直されるようになったことがスペシャルティコーヒーを発展させたと思います。
2000年代は、汎用品に対してスペシャルティコーヒーが認知され、広まった時代といえるでしょう。

 

 

 

2010年代は、スペシャルティの普及の中で、さらなる差別化も問われるようになっています。
農園内のロット管理、小農家などのマイクロロット、マイクロミルの増加など様々な局面で細分化と品質向上が顕著になりつつあります。
この細分化により、その地域における香味の多様性が理解できるようになり、最終的にはその地域の香味の全体像が見えます。
反面、細分化された一部分しか見ていないとその地域の本質的な香味が把握できないことになります。
いずれにせよ、このプロセスは、特別なスペシャルティと一般的なスペシャルティの2極化を導き出すことにつながり、コーヒーの香味はより複雑化するようになるでしょう。

 

 

 

今後は、コーヒーの品質や香味が農学的及び科学的な側面から研究されるような時代となり、さらなる優れた品質や香味の誕生につながり、より進化したコーヒーの世界が生まれると思います。

 

 

 

皆様に感謝しつつ、今後もさらなる新しいコーヒーの香味の道案内役をしていきますので、よろしくおつきあいのほど願います。