パパ日記

生豆の品質とカッピング

カッピングにもスキルレベルがあります。

テースティング会では5のレベルをめざしています。

とりあえず大雑把な思いつきですが….

1.そのやり方を習得できたレベル 
2.客観的な評価項目を学習し、フォームの記入方法が理解できるレベル
3.香味を客観的に評価できるレベル
4.特定の国のサンプルを客観的に評価できるQグレーダーレベル 
5.世界中のコーヒーに精通し客観的に香味を評価できるレベル
6.上記以外に生豆のポテンシャルを総合的に判断できるレベル
堀口珈琲では、当然6のレベルでカッピングを行います。
生産国から生豆を購入するには、多くのリスクが伴いますので、最高レベルのスキルが必要で、経験による蓄積から総合的な判断が問われます。
常に即「判断が求められます」ので、極めて難しい訳です。
上原店がここを担当します。
大まかには
1.品種特性及び乾燥状態
2.レスティングの状態 
3..輸送方法による生豆の状態変化の予測
4.経験に基ずく鮮度保持の可能性
などを判断します。
これは何年もの経験が必要で、いやというほどの辛酸辛苦の果てに掴み取れるものです。つまりは 今のカップの状態から読み取っていきます。
例えば、エチオピアやケニアのスペシャルティは、とても難しい生豆であるということが理解できるようになるまでに何年も経験が必要となります。
どんなに生産地でいい香味でも、日本でいい香味でなければいけません。
 いつ山から港にはこぶのか?
 いつ日本に運べばいいのか? 
 どのような輸送方法を選択できるのか?
 日本入港時にどのような状態になりそうか?、
 入港後いつまで日本で鮮度が持ちそうか?
 入港後いつ頃が一番いい香味の状態となりそうか?
 どのくらいまでのローストに耐えられるのか?などとなります。
これほどまでのチェックをし、最善の方法を選択しても日本入着までの過程でのイレギュラーの可能性はあり生豆の世界は厄介です。
ですからコーヒーの香味には生豆の品質が最も重要となるわけです。