パパ日記

ホテルブレッドの不思議

某スーパーで「ホテルブレッドに入れるマーガリンをバターに替えた」という記事を読みました。

 

 

前々からパン屋でホテルブレッドというものを見かけますが、いつも不思議に思っていました。多くはスーパーの中のパン屋やチェーン店、古い街場のパン屋さんにこのホテルブレッドはあります。
イギリスパンの背を若干低くしたような形状で,マーガリン、クリーム、砂糖などを含んだ柔らかめの食パンです。どの店もみかけも味も同じようなものです。
おそらくパン業界に出回っているレシピがあるのでしょう。

 

 

 

しかし、このようなパンは実際のホテルにはありません。おそらくはホテルが高級なイメージで、マーガリンやクリーム(どの程度の質のクリームかは?)や砂糖を入れそのような呼び名にしたと推測されます。

 

 
パン業界ではバターの代わりに安いマーガリンが使用されることが多く、その味がもろに出てしまうのものもあります。当然おいしいとはいい難いわけです。
マーガリンなどにはトランス脂肪酸が含まれていて米国では添加物として禁止されていますし、世界的な傾向としては100gあたりのトランス脂肪酸の量を明示するような規制があります。日本ではバターよりマーガリンの方が健康的とのイメージが広まっているようでいまだに多く販売されています。
もちろんトランス脂肪酸の少ないマーガリンも販売されています。

 

 

 

 

本来、天然の実や種には脂質が含まれ、大豆には20%程度、コーヒー生豆には15%程度含まれます。
トランス脂肪酸は、脂肪分を定温圧搾した植物油には含まれていませんが、これを硬化させマーガリンやショートニングに加工するとトランス脂肪酸が発生します。
人工的に作ったもので体内で分解されにくいといわれます。

 

 

 

パンにはショートニングも使用されるものが多くありますし、クッキー、スナック菓子にも使用されます。そのような観点からマーガリンからバターに替えるのかもしれません。

 

 

 

 

また多くの喫茶店では、トーストなどに業務用のマーガリンを使用していますが、堀口珈琲の喫茶では、開業時からおいしさを優先しバターを使用しています。

 

 

 

 

さて、ホテルは高級なのか?という観点からいえば、高級ホテルはその雰囲気などで目を見張るものがあります。しかし、食の品質と価格のバランスからいえば若干疑義が生じます?。
まずパンに限っていえば、ビジネスホテルを除けばホテル内の厨房で作っています。
このパンを食べる機会が最も多いのは朝食になりますが、一般的な高級ホテルでも最近は冷凍のものを焼いたものが多くみられます。大きなホテルでは作りきれないでしょう。
今少し高級になると、パンケーキやワッフルをその場で焼いてくれるホテルもあります。
しかし、全般的に朝食のパンがおいしいと感じたことはほとんどありません。
 

 

そもそも、多くの宿泊客に対し朝食を提供には「自分でとってきて」というビッフェが多く、朝食メニューに対応しないホテルも多くあります。
メニューをといったら、「ビュッフェのみですとか時間がかかります」という一泊数万のホテルさえあります
。ビュッフェの料理がましなら許されるのですが、多くの宿泊客をさばくかのような対応も目立ちます。サービスの質は宿泊料金と比例すればよいのですが、そうでない場合はイレギュラーが生じます。
やむを得ないとはいえ並ばなければならない場合もあり、又料理が多ければ文句ないだろうといわんかのところもあり、悪く言えば「餌を食わされている」といった気分にさせられることもあります。これは、接客が良ければ回避され我慢できますが、そうでない場合は気分を害します。日本人はおとなしく、文句を言わないよい客だと思います。

 

 

 

パンの味から、朝食になってしまいましたが、同じ価格帯で、朝食の素晴らしい日本のホテルもあります。ビュッフェではありません。この場合は自家製のパンもおいしいです。
(トップシーズンの宿泊は高いですが、それ以外でしたら安くなります。)

パン以外のホテルの食についてもいろいろありますが、外出しなければなりませんのでこのあたりでやめておきます。