パパ日記

セミナーハウスとカッピング

今年も暑いですね

セミナーハウスの5年契約が終了するに伴い、一旦セミナーを休止しますので
先週が「抽出基礎」と「カッピング」の最終となりました。
全国から多くの方々に参加いただき感謝しております。

 

 

 

カッピングでは、「珈琲の教科書」を持参される方が多くサインをして終了しました。
最近はコーヒーにどのようなコメントをすればよいのか?という問い合わせが多くあります。
市場ではコメントが氾濫していますが、それらが適切であるとは言い難い場合も多く見られます。。
スペシャルティコーヒーには、産地の生み出す香味の特徴があることは事実ですが、よほど良いコーヒーでなければ簡単に言葉で表現はできません。

 

 

 

また、コーヒーの香味について正しく認識していませんと、的確なコメントはできません。
例えば市場では「パイナップルのよう」とかの曖昧なコメントが見られます。
それらは、そのコーヒーを個人の所感として記憶にとどめその後のコーヒーと比較するという意味においてはよいのですが、他人に押し付けるべきではないでしょう。
そのような言葉に惑わされず、今少し自分の感じた言葉で全体的に香味をとらえましょう。

 

 

 

カッピングでは、コーヒーの香味のニュアンスを酸、コク、余韻などできるだけ全体としてとらえるように指導してきました。酸であれば、その強弱の違いと多様な種類の果実の中でどのような系列の香味に近いのか?のヒントを提示してきました。
コーヒーを果実のような酸と表現するのでしたら果実を食べなければなりませんね。
初心者であれば、「明るい酸、華やかな酸、果実のような酸とか、さわやかな酸、心地よい酸、しっかりした酸」などの表現でも十分でしょう。

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更に特徴的なニュアンスを感じれば、
「柑橘の果実の酸としっかりとしたコクがあり、甘い余韻が残るコーヒー」から
「レモンのような強い酸とトマトのような複雑な酸と滑らかで、明確なコクが複雑な香味を生み出している」等、全体像をとらえるようにすれば良いでしょう。

 

 

難しいでしょうが、経験値を増やしていくと、コーヒーを比較できるようになると思います。
最終的には、学習しつつ、自分のことばでその香味をインプットし、蓄積していくことが重要です。