パパ日記

生豆の高騰と価格改定について-3

私の重要な仕事の一つに、全国100店のLCFメンバー(ビーンズショップ)向けの生豆を購入、確保することです。

グァテマラには8つの生産エリアがあり、その中でもアンティグア地方(石畳の古都がある)は優良なコーヒー産地として世界中に認知されています。
スターバックスが過去この産地の豆を使用してきたのはそのためです。(今はどの程度使用かは不明)
しっかりとした酸とコクのバランスがよいマイルドコーヒーで、グァテマラの中では価格も高く、昔は偽物が出回りもしました。

当社は、過去アンティグア屈指の「カルモナ農園・プルカル」を使用していましたが、ある事情により別農園を探すこととなり、グァテマラに飛び、探した農園が「サンタカタリーナ農園」です。この農園は、アンティグア地方の標高1600~2000mの斜面にある農園で、当時米国のピーツコーヒーとスターバックスが使用していました。

そのため03-04クロップは50袋(69k)しか売ってもらえませんでした。
私は何度か足を運び、次の04-05は250袋購入することができました。
その後は、半分は米国向け、半分は堀口向けという振り分けで購入していました。

しかし、年々スペシャルティコーヒー生豆価格が高くなるにつけ、当社が主な購入先となり、現在は生産量のほぼ全量の700袋程度(生産年度により増減がある)を購入しています。
農園種のペドロとはすでに9年の付き合いとなりました。
お互いに信頼関係が築かれていますので、例年の生豆高騰の中でも価格については配慮してもらうことができました。

この豆は、当社使用豆の中でも香味の安定性が高く、ブレンド作りにもなくてはならない豆です。この豆を安定的に確保できているため、値上げ幅を圧縮することが出来ています。
事情ご賢察のほどよろしくお願い申し上げます。