パパ日記

真面目な料理

店舗関連の方と会食。
ランチです。
いかに飲食が難し仕事か?
10年継続することがどれほど大変であるか?
学校や本でうまくいくなら、こんな楽なことはないでしょう。
という見解で一致。
喫茶やカフェはなんとなくできそうと感じてしまうところに落とし穴があります。

 

 

堀田さんの「ベビトリーチェ」は恵比寿で10年以上やっていますが、料理に真面目さが表れていますね。
恵比寿には多くのイタリアンがありますが、手抜きをしない味は恵比寿のイタリアンとしてはトップレベルでしょう。
きちんと素材とソースが明確に味を主張し、料理はイタリアンなのですが味は優れたフレンチのようにも感じます。最近の軟弱なイタリアンとは大違いです。

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ベーシックなアンティパストは単純だが明確な味で最近のイタリアンには少ない
手打ちショートパスタも味が明確
魚もサルティンボッカもいい、こんなしっかりしたソースで出すイタリアンは少ない

 

 

彼はキャンティにいてフィレンチェで学び帰国しました。
フィレンチェの店は川沿いの一本奥の通りにあったと思います。
昔の話ですが2回くらい行きました。
この店は、日本のガイドブッツクには載っていませんので、
地元客とアメリカ人が客が多かったように記憶しています。

 

 

「ベビトリーチェ」の手前には一世を風靡したイルボッカローネがあり、
ベビトリーチェへ向かう路地の角には安いビストロもできて、飲食店が増えています。

ボッカローネの初代シェフは伊崎さんでした。
彼は独学でイタリアンを学び、ボッカローネ伝説を築きました。
堀田さんは開店初期、このボッカローネと戦ってきたわけですから筋金入りですね。
伊崎さんは、次に青山の伝説の店ADKのシェフとなり、
代々木に「アラ・クチーナ・デル・ソーレ」を開店しています。
代々木の店はもう10年以上になりますね。
べビトリーチェもデルソーレも地味ながら、その地で一隅を照らし続けている小さないい店です。

 

 

伊崎さんは、柴田書店から野菜の料理本を出しています。
今はやりの野菜、畑、農園などにキーワードの先駆者ともいえるでしょう。
独自の世界を展開していますが、もっと評価されていい料理人でしょう。

 

 

(注)ADK
イタリア料理店の歴史の中での私の位置づけ
ハイセンスな店で、当時としてはデザインが行き過ぎていたかもしれません
なくなってしまい残念です
イタリアレストラン30年の歴史の中でいまは亡き名店はいくつかありますのでいずれ