'BLEND'OGRAPHY

PRIMAVERA 2023

PRIMAVERA 2023

Released:2023.3.1 – 2023.4.3
 
Categoly:SEASONALS “ PRIMAVERA ”
 
Concept:溌剌 – はつらつ –
 
Artists:Haruka Shin

 

新たな出会いや始まりの季節
この生き生きとしたコーヒーを片手に

 

CONCEPT
ブレンドコンセプト   


 

そろそろ冬が春に席をゆずるころでしょうか。
樹々は一斉に芽をふき、たちまちにして色とりどりの花が競い合うように花弁をひらきはじめ、芳香があたりに満ちていきます。

今回のブレンドコンセプトは【溌剌(はつらつ)】。
2023年の春も元気よくコーヒー楽しんでいきましょう!!

軽やかで柔らかな口当たり。明るく、瑞々しい、はじけるような酸。
柑橘果実を中心に、あんずや梅、熟したプラムやチェリーなど、滑らかな質感とともに感じられるさまざまな果実の風味。
ハイローストながらもふくよかなコクを感じさせ、飲み下したあとも複雑な甘い香りが後を引きます。

とびきりおいしいケニアを主軸に使用して、明るく生き生きとした春の盛りらしいブレンドができました。

春は、出会いがあり、別れがあり、新しいことを始めるなど、なにかと動きの多い季節であるため沢山の感情が溢れ出ていきますが、そんな季節の傍らに【溌剌】としたコーヒーを携えて元気に乗り切っていただければと思います。
おいしいケニアに出会うと、今まで関わってくださったお客様の顔がいくつも浮かびます。
たくさんの方に楽しんでいただけますと幸いです。

 

 

WORK
ブレンドができるまで   


 

昨年の秋頃に「今期のケニアは最高だよ」
そう生豆事業部のスタッフが口をそろえて言ったとき、私の心は一足も二足も先に春が訪れました。

事前の評判のとおり、届いたケニアはどれも素晴らしく、挽いた瞬間から甘く華やかな香りを放ち、ケニアらしい生き生きした酸とボディが備わっていました。
こんな華やかなケニアは5年以上、いや10年は見なかったのではないかと振り返るほどで、「今期のケニアの素晴らしさを伝えずに、2023年のスタートを切ることはできない」そう思い【カイナムイ】を主軸に抜擢しました。

【カイナムイ】は届いたケニアの中でも濃縮感が特に感じられます。梅のような風味が春の風景を彷彿とさせ、このブレンドに欠かせないエッセンスとなっています。
そこに初めて扱う【ゴロ・ベデッサ ナチュラル精製】。
ナチュラル精製らしい、しっかり熟した果物のニュアンスを感じさせ、カイナムイとは異なったフレーバーと質感がこのブレンドに奥行をもたせています。
そして、お馴染みの【サンタカタリーナ農園グランレゼルバ】を少量加えることで、個性の強い上記2種類をしっかりとまとめ上げています。

何年も付き合いつづけている農園やファクトリーが、いつも以上に素晴らしいコーヒーを届けてくれたとき、その品質の裏側はたくさんの努力で成り立っているのだといつも感じます。
そんなコーヒーが届くと、やっぱり嬉しいです。
元気が出ます。

 

MATERIALS
素材のご紹介   


 

1、ケニア「カイナムイ ファクトリー」 ハイロースト

ほどよく厚みを感じさせる口当たり。滑らかな質感と共に感じられるのは、瑞々しいオレンジを核に、あんずや梅を彷彿とさせる果実感。飲み下した後にはカカオニブやバニラの風味もほんのりと感じられます。味の密度と濃縮感、果実感、複雑さといい、今期のケニアの素晴らしさを堪能できるコーヒーです。

 

2、エチオピア「ゴロ・ベデッサ ナチュラル」ハイロースト

華やかで明るい酸が印象的で、レモンティーやチェリー、熟したプラムなど複雑な風味を感じさせます。ブラウンシュガーのような優しい甘さを持ち、ふくよかなコクを味わえます。カイナムイとは別の果実感とふくよかなコクを生かして、一層味わい豊かなブレンドに仕上げています。

 

3、グアテマラ「サンタカタリーナ農園 グランレゼルバ」ハイロースト

柔らかでクリーンな口当たりに、柑橘の果物を思わせる瑞々しい酸。ほのかにヘーゼルナッツのような甘みを感じさせます。透明感に優れ、余韻が長く心地よいコーヒーです。密度高く複雑味わいの2種を、持ち前のバランスの良さとクリーンさでまとめあげています。

 

 

ARTWORK
アートワーク   


 

PRIMAVERA2023

 

黄色は色相の中で最も明度が高い色で、明るさ、暖かさ、幸福、親しみやすさ、といった印象を与えます。そこに抽象的な黄色とピンクの花の写真を配置し、春らしさを加えました。
飲む度に様々な果実の風味が感じられるので、色々なかたちと線で構成しています。1つ1つの要素を見ると個性的だけれど、全体で見るとまとまっている。ブレンドコーヒーとグラフィックデザインの共通点なのかもしれないと感じました。

 

Designed by Kyoko Shibuya