パパ日記

最良の生産地

いいコーヒーはそのテロワール(微気候)、品種、栽培、精製などの

さまざまな工程を経て出来上がります。

2000年以降のスペシャルティコーヒーマーケットを切り開いたのは
1.グァテマラ・アンティグア産のコーヒー

2.エチオピア・イルガチェフェ産のコーヒー
3.ケニア・ニエリ産などのコーヒーと
いつも解説してきました。
そのほかに
4.スマトラ・リントン産のコーヒーがあります。
さらに付け加えるならば、5.イエメンのバニマタリもあります。
ともにそのテロワールに突出したものがあり
それがより個性的で複雑な香味を生み出しています。

これら以外にもいい産地はありますが、
上記は常に90点以上の香味を生み出す可能性を秘めた産地であり重要です。
さて昨日はイエメンの11-12をカッピングしました。
最近になって醗酵臭のないきれいな香味のイエメンが入手でき始めました。
バニマタリ、イスマイリ、ハラジ、ハイミなど様々な地域のコーヒーの中で
やはりバニマタリはきれいな酸がありいいコーヒーです。

日本で流通しているほぼ大部分のイエメンは状態のよくない香味ですので
違いをきちんと味わうのがいいでしょう。
酸はベリーやチェリー、コクはかすかにチョコらで、かすかにワイに―です。
この香味は世界の他の産地にはありません。
ウオッシュトの生産国がナチュラルの精製にトライし、少量優れた品質のものを作れた時に近い香味になりますが、やはり香味は異なります。
また手間がかかりすぎ量産はできません。
イエメンのテロワールは独特で、コーヒーの伝統的香味の原点ともいえるかもしれません。